Vol.315 2004

特集「健康と環境シリーズ(室内環境)」

現代の日本では、多種多様な食料品が売られ、便利で豊かな食生活を楽しむことができます。しかし、栄養の取り過ぎや不足、栄養バランスの片寄りなどが起こりやすくなっています。食物の摂り方と健康は密接な関わりを持っているといえます。その一方で、四季を問わず夏野菜が店頭に並んでいたり、遠く海外からの多くの輸入食物が運ばれて来たり、また残飯の廃棄量が多いなど、地球環境面から私たちが考えなければならないこともいろいろ抱えています。このような中で、人間と食物の関わりについてご紹介し、健康と環境によい食物の選択について考えてみます。

「古着ストーリー」

季節によって、また、ファッション性などから、私たちは多種多様な医療を利用しています。今やファッション産業は約8兆円規模といわれるほどの巨大な市場となっていますが、不要になった衣服のゆくえはどうなっているのでしょうか。廃棄された衣服のゆくえを資源ごみステーションから探ってみます。

~倉敷市の場合~
資源ごみステーションに出された古着は、市やリサイクル業者で構成する3つの協同組合(倉敷再生資源事業協同組合・岡山県リサイクル資源協同組合・岡山県リサイクルサービス協同組合)によって回収されます。その量は平成14年度は約763トン。収集された古着は、エウスなどにリサイクルする業者によって引き取られます。そのなかの一つの業者、日本ファイバー(株)では、古着を中古衣料(国内・海外)となるもの、ウエス材料(好悪常用油拭き雑巾)や反毛(古着等をほぐして綿状にしたもの)の材料となるもの、廃棄するものなどに選別。中古衣料は国内販売や海外輸出へ、ウエス材料となる綿率50%以上の古着は素材と色によってさらに約10種類に選別し、裁断して種類別に梱包します。また、綿率50%以下のものやウール等は反毛(自動車の内張りやホテルの絨毯の下に敷くマット)に加工する業者に渡します。中古衣料、ウエス材料、反毛材料の割合は各3割、それら以外の利用できない1割は産業廃棄物として処理されています。

~ウエスとは~
ウエスとは機会手入れ用の雑巾のことで、製品の仕上げや機械のメンテナンスなどに幅広く利用されています。何度も洗いさらされた古着から作るウエスは、水や油の吸収がよく、拭い布として最適。古着の素材や色によって何種類ものウエスが作られ、用途別に利用されます。とくに白のメリヤスは価値が高く、精密機器の作業には不可欠。白い色は製品の仕上げや確認のために必要とされています。また、色には問題のない作業には色のメリヤス、表面が平らではなくてもよい作業にはタオル地など、さまざまな種類のウエスが、自動車産業界や印刷業界など機械を扱う企業等で利用されています。

~反毛材とは~
ウエスに向かない物や縫製工場から出る端材、裁断クズは綿状の繊維クズにして圧縮し、反毛フェルトにし、自動車の内装や建築材(防音・断熱材)などに使用されます。

「探訪!岡山県博学スポット」

~岡山県立児童会館~
岡山県立児童会館は、健康で情操豊かな青少年の育成とその福祉の増進のために、昭和38年(1963年)にオープンしました。1階に「科学展示室」、2階に「プラネタリウム」を備えた科学館と、その北側に広がる「太陽の丘児童公園」からなり、幼稚園・小学校の団体をはじめ、親子連れなど多くの人々が気軽に科学や天体にふれたり、楽しく遊んだりと、幅広く親しまれる施設です。とくに、プラネタリウムの観覧料が、小学生・中学生は無料となっており、近年、子どもの科学離れが心配される中、科学や天体への好奇心の芽生えを暖かく支援する施設となっています。科学館の利用は、小学生の団体を含めて年間約4万人、遊園地を含めると約6万人に利用されているそうです。

岡山県立児童会館
〒700-0016
岡山県岡山市伊島町3-1-2
電話 086-252-3282

利用案内
・開館時間/午前9時~午後4時
・休館日/年末・年始
 ・プラネタリウムの投影のない日
  毎週月曜日(休日の場合は翌日)
  毎月末日(その日が土・日・祝日の場合はその翌日)
 ・プラネタリウムの投影時間
  午前11時、午後1時15分、午後3時
・入館料
 ・科学展示室
  無料
 ・プラネタリウム
  小学生・中学生/無料
  高校生/190円
  大人/420円
  65歳以上・幼児 無料
  団体の場合は事前に予約が必要です。

岡山の昆虫

岡山の昆虫と題して、岡山県に生息している昆虫を取り上げ、その昆虫の生態を詳しく知ることにより自然とのふれあいを深めていこう、というコーナーです。

今号は、バッタの仲間で,皆さんもよく知っている「カワラバッタ」を勉強してみましょう。

また、1992年8月の連載開始から2003年10月号で岡山の昆虫が連載100回を迎えたことを記念して、HP内で特集を組んでいます。

連載100号を記念して、過去に紹介した100種類の昆虫を一同に紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。