ビオトープやヨシ原などによる水辺環境の再生
ヨシ原の造成

ヨシ苗の植え付け前(倉敷川:岡山市灘崎町高崎)

ヨシ苗の植え付け3年後(倉敷川:岡山市灘崎町高崎)

ヨシ苗の植え付け前(児島湖岸:玉野市八浜)

ヨシ苗の植え付け2年後(児島湖岸:玉野市八浜)
児島湖は周辺地域の水田にとって、農業用水を確保するための重要な水源であるとともに、人工湖としては世界第2位の規模を誇っており、その広大な水辺空間はたくさんの生き物の棲み家となっています。
しかしながら、流域内の都市化の進展により、児島湖の水質は環境基準を上回っているため、その改善対策は行政、事業者、住民の重要課題となっているところです。
児島湖の水環境の改善に寄与する手法の一つに、ヨシなどの水生植物を活用した取組があります。ヨシはイネ科の多年生植物で、チッソやリンを吸収して水質浄化に効果を発揮するといわれています。
(財)岡山県環境保全事業団では、ヨシのこうした機能に着目して、児島湖の湖岸や流入河川に人工的にヨシ原を造成することで、児島湖の水質改善に貢献することに取り組みました。
流入河川では笹ヶ瀬川での試験施工を経て、倉敷川の右岸で延長約160m、面積約400㎡のヨシ原の造成を行いました(県事業)。
また児島湖の沿岸では、玉野市八浜において、延長約80m、面積約160㎡のヨシ原の造成を行いました(環境省事業)。
どちらの現場もヨシ苗を植え付ける前は、捨て石やコンクリート法面が露出していて、殺伐とした景観となっていました。しかしヨシ苗を植え付けた2~3年後には、ヨシの他にも陸生のセイタカアワダチソウなどの植物の侵入も確認できました。そしてヨシやその他の植物が一体となって「ヨシ群落」が形成されれば、
①ヨシ自体が水中のチッソやリンを吸収する。
②ヨシ群落が水の流れを弱め、水の汚れを沈める。
③水中の地下茎や根に付着する微生物によって水の汚れが分解される。
ことなどが期待されます。このように、『ヨシ原の造成』をとおして、児島湖が広大なビオトープとして再生されることを願っています。
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