Vol.317 2004

「みんなできづく、エコシティ津山!」
~未来につながる持続可能なまちづくりをめざして!~


みんなで環境を大切に考えたり、環境の負荷の低減に取り組むことで、持続可能な社会を実現することができます。岡山県津山市には、全国でも先駆的といえる行政とのパートナーシップによって持続可能なまちづくりをめざす「エコネットワーク津山」という市民団体があります。どのような思いが集まってつくられ、どのような活動が行われているのかご紹介します。

「知って納得! なるほど! 岡山県環境保全事業団」

豊かな自然の恵みの中で快適な暮らしを送る私たち。相反するといってもいい「自然」と「快適な生活」との調和は、いろいろな人々が環境の仕事にたずさわっているからこそ保たれています。いわば縁の下の力持ちともいえる環境の仕事。その中で、岡山県全体の環境保全に関わる公益財団法人岡山県環境保全事業団の仕事を紹介していきます。

人間の暮らしを便利で快適にしようとすると、そこに在る自然(動物・植物)に影響を与える場合があります。岡山県の環境の保全を考える自然調査の仕事に密着取材しました。

「これは何だろう」亀ちゃんに聞いてみよう!!

亀ちゃんの解説を読む

ナビゲーター役の亀ちゃんです!
環境調査部では、さまざまな動物の調査を、いろいろな方法で行っているよ!

水生生物調査の例

川の生き物を網ですくって、川にすむ生き物を捕まえます。

川の中にはいろいろな生き物がすんでおり、捕まえた生き物の種類を調べると、その川の水の汚れ具合が分かってきます。

この他にも、顕微鏡などでプランクトンを調べたり、いろいろな調査をしています。

鳥類調査の例

鳥類調査では、双眼鏡や望遠鏡を使用します。

調査では、鳥の群れがいた場所を地図に記録していきます。

一日に何回も調査すると、どの場所を鳥がよく利用しているかが分かります。

調査を重ねると、鳥の種類、生活環境など特性を把握することが出来ます。

哺乳類調査の例

哺乳類調査では、森に入って動物の足跡や糞を調べます。

足跡や糞を調べることで、動物の種類や行動範囲がわかります。

地球上にはいろんな生物がいて、この地球がバランスよく成り立っているんだよ。人間の活動が原因で、ほかの生物に影響を与えるようなことがあると、いつかは地球全体のバランスが崩れて地球に生物が存続できなくなってしまうかもしれません。

そこにある自然を地道に調査するということも、そのような恐れを未然に防ぐという役割を担っているといえるんだよ!

亀ちゃんがお答えします!
答えは「ライトトラップ」による昆虫調査でした!
調査する場所に、白い大きな布を広げて、ライトを設置します。
蛍光灯のほか、虫が集まりやすい紫外線が多いライトを使います。
布に止まった虫を補集ビンで1匹1匹捕まえ、採取箱にいれます。

こうして虫を採取することで、調査したこの地域には、どんな種類の虫が生息しているかが調査できるんだよ!

「岡山博学スポット9」

~柵原町鉱山資料館~
吉井川が流れる緑豊かな柵原町。ここには、かつて東洋一の硫化鉄鉱の生産量を誇った「柵原鉱山」がありました。本格的な採掘が始まったのは1916年(大正5年)。食糧増産のための化学肥料(硫安)や化学工業に欠かせない硫酸の原料として、昭和30 年代には年間約70万トンを超える生産量で日本の高度経済成長を支えました。しかし、海外からの安い鉱石の輸入や石油工場などの公害対策で廃ガスから硫酸が回収される技術が開発されると、需要は急激に減少、1991年(平成3年)に終堀となりました。

1998年(平成10年)にオープンした柵原町鉱山資料館は、75年間にわたる柵原鉱山の歴史と当時の暮らしが保存・再現されています。また、月に1回、坑道見学もでき、実際の坑道を体験できるほか、坑道農業や高所環境トレーニング施設などの新しい試みを見学することもできます。

~柵原町鉱山資料館~
岡山県久米郡柵原町吉ケ原394-2 電話0868-62-7155

利用案内
・開館時間:午前9時~午後5時
休館日:毎週月曜日(祝祭日の場合は翌日)、12月28日~1月4日
料金
 大人500円(高校生以上)
 小人300円(小学生以上)
 ※坑道見学
 毎月第1日曜日 午前10時半と午後1時半の2回マイクロバスが出ます。
 料金/高校生以上300円、中学生以下無料

岡山の昆虫

岡山の昆虫と題して、岡山県に生息している昆虫を取り上げ、その昆虫の生態を詳しく知ることにより自然とのふれあいを深めていこう、というコーナーです。

今号は、ハナバチの仲間である,「コマルハナバチ」を勉強してみましょう。

また、1992年8月の連載開始から2003年10月号で岡山の昆虫が連載100回を迎えたことを記念して、HP内で特集を組んでいます。

連載100号を記念して、過去に紹介した100種類の昆虫を一同に紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。

ナビゲーターの亀ちゃん亀ちゃんがお答えします!
答えは「ライトトラップ」による昆虫調査でした!
調査する場所に、白い大きな布を広げて、ライトを設置します。
蛍光灯のほか、虫が集まりやすい紫外線が多いライトを使います。
布に止まった虫を補集ビンで1匹1匹捕まえ、採取箱にいれます。

こうして虫を採取することで、調査したこの地域には、どんな種類の虫が生息しているかが調査できるんだよ!