Vol.300 2000

特集「21世紀・循環型社会の形成をめざして」

皆さんは「産業廃棄物」というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか。たぶん、産業活動によって出てくるゴミのことで、自分には直接関係がないと思われる方が多いのではないでしょうか。ところが、「産業廃棄物」の中には、買い替えるさいに販売店が引き取った廃家電や廃自動車、さらに解体家屋などや、私たちが生きているかぎり発生するし尿などを下水処理したあとの下水道汚泥も含まれています。関係ないようで実はとても身近な「産業廃棄物」。もっと感心を持ち、21世紀の環境問題を「産業廃棄物」から考えてみましょう。

「特集 産業廃棄物」

今号は、当事業団の中心的課題でもある「産業廃棄物」について、(1)「豊かな日本社会と産業廃棄物」として現在、産業廃棄物を取り巻く環境はどのようになっているか、(2)「岡山県の産業廃棄物」として、岡山県生活環境部を訪ね岡山県の産業廃棄物の現状を、(3)「産業廃棄物の適正処理に貢献する公益財団法人岡山県環境保全事業団」として、当事業団の産業廃棄物に対する取り組みや今後の課題など、産業廃棄物に対する各方面からの取り組み、これらを取り巻く環境はどうあるべきかを3方向からそれぞれレポートしてみました。

岡山大学環境理工学部教授 田中勝氏今回の300号を記念して、岡山大学環境理工学部教授である田中勝氏に「21世紀の循環型社会について」と題しインタビューをしました。
現在、田中教授は廃棄物学会の会長をされており、産業廃棄物について第一人者として広く御活躍されていますが、その田中教授に、21世紀の産業廃棄物はどのようになっているか、また循環型社会へ移行していく上での問題点など、今後の課題についてお話を伺っています。

 岡山の昆虫

岡山の昆虫と題して、岡山県に生息している昆虫を取り上げ、その昆虫の生態を詳しく知ることにより自然とのふれあいを深めていこう、というコーナーです。

今号は、昆虫の王様「オオクワガタ」を勉強してみましょう。