理事長メッセージ
公益財団法人 岡山県環境保全事業団
理事長
2050年カーボンニュートラル実現に向けて、
ロードマップに掲げる目標達成に取り組みます
皆様方には平素から当事業団の活動に格別のご高配を賜りありがとうございます。
気候変動への緩和と適応は、近年の世界的な課題のひとつであり、私たちは環境を標榜する組織として2050年カーボンニュートラル実現を目指す取組を推進します。
当事業団は廃棄物処理事業、環境調査・分析事業を中心に、環境教育、公共施設の管理運営受託など、幅広い環境関連事業を展開しています。
世界的にカーボンニュートラルへの関心が高まる中、2021年8月にカーボンニュートラルに関するプロジェクトチームを結成しました。2050年までの継続的な取組みの中核を担うことを期待するとともに、多様な事業を行っている強みを活かすため、異なる部門から若手職員5人を選抜しました。それぞれのメンバーが普段行っている各事業の専門性を活かし、カーボンニュートラルを取り巻く状況や先進技術について調査・検討を行い、2050年を見据えたロードマップを策定しました。 2023年からは新たな廃棄物処理施設「みずしま資源再生センター」が供用開始し、燃料使用量が増加予定ですが、BDF等への燃料転換により、CO2排出量を減らしていく予定です。さらに、廃棄物処理施設で使用する燃料について、2030年以降には水素燃料やアンモニア燃料などに置換できないか調査・研究中です。
カーボンニュートラル実現は先の長い困難な課題ですが、エネルギー分野の技術革新を見据えながら、着実に取組を進めます。
カーボンニュートラルの取組み
●二酸化炭素を増やさない燃料 BDF※の導入
※BDF(Bio Diesel Fuel):植物油などに由来する廃食用油から作られるディーゼル燃料
2023年10月に新しい廃棄物処理施設「みずしま資源再生センター(マーク)」が竣工し、燃料である灯油の一部をBDFに転換します。
1kL/月 灯油→BDFに代えると…
年間30t CO2を削減できます!
●太陽光発電の活用
水島処分場跡地に太陽光発電設備を設置しました。
PPAモデルを活用し、みずしま資源再生センターに隣接して整備したパネル容量約1.2MWの太陽光発電設備から発電電力を購入し、水島事業所での消費電力の一部として賄うことにより、電力使用に伴うCO2発生量を約600t/年削減しております。
※PPA(Power Purchase Agreement)
発電事業者が設置した再エネ発電設備で発電した電気を、需要者が環境価値と一体的に調達し消費する契約形態
●電気自動車へシフト
訪問者の方に利用いただけるものもあります!
太陽光発電の活用や、脱炭素電気を利用することにより、車の移動に関わるCO2を0に!
●脱炭素電気※の利用
※水力・風力・太陽光発電などのCO2を出さない発電方法の電気
事務所で使用する電気を100%脱炭素化します。
内尾事務所、岡山県自然保護センターで使用する電気を脱炭素化
年間240t CO2を削減できます!